その1でもちょっとふれた「電球の交換」の節約技ですが、あえてその2として別途エントリーしたのは、こんな事が気になったから。
取り替えようとしいているその照明器具は電球型蛍光灯に対応していますか?
電球型蛍光灯の商品・ワット数によって使用制限があることは確認されていますか?
そもそも何故こんな事を疑問に思ったのかといえば、家造りの過程で読んでいた照明器具のカタログに「電球型蛍光灯が使える品番には、その記載(マークなど)があった」からです。
「わざわざ注釈を入れている理由は何?」
「使用可ではない照明に使うと何が不都合なの」
電球の口金とワット数をあわせて、寸法(大きさ的に照明器具内部に納まるかどうか)さえあえばどこでも変えられると思っていたので、照明メーカー、電球型蛍光灯の商品を出しているメーカー両サイドからこの件について調べてみました。(一部主流メーカーのみ)
■照明メーカーサイト上での記載
■KOIZUMI
電球形蛍光ランプへ交換する時の注意点
-- 照明器具によってはサイズが合わない場合があります。
(器具形状、グローブ形状 等)
-- 浴室、エクステリアなどに多い、密閉型器具には
使用しないでください。(密閉用ランプ EFD等を使用)
-- 調光機能のついた器具や、コントローラ壁スイッチには
使用しないでください。(壁スイッチはON-OFFタイプに)
■オーデリック
Q:シャンデリアの白熱ランプを電球形蛍光ランプに替えて
使用可能ですか。
A:カタログスペック下の方に「電球形蛍光ランプ使用可能」と
あれば交換可能です。
■電球型蛍光灯の商品を出しているメーカーサイト上での記載
※商品やワット数によって制限が少し異なりますのでご注意を。新しく開発された商品については、その都度商品情報をご確認下さい。
■ナショナル パルックボールスパイラル など
<商品の品番などによって制限が異なります>
器具制限 次のような器具には使用できません
-- 調光機能がついた器具(100%点灯でも使用不可)※
-- 非常灯、誘導灯、水銀灯器具など
-- 断熱材施工のダウンライト
-- 密閉型、密閉に近い器具
-- ランプと反射板の隙間が狭いダウンライト
※調光機能対応のパルックボールスパイラルをご使用下さい
この他使用器具の種類によって寸法的に取り付けられない場合があります。
■東芝ライテック ネオボールZリアル など
<商品の品番などによって制限が異なります>
以下の器具には絶対に使用しないでください
●調光のついた電球器具や回路
[調光:電球の明るさを変える機能](100%点灯も使用不可)
●リモコンのついた電球器具や回路(適合表示器具を除く)
●誘導灯・非常用照明器具
●水銀灯、ナトリウムランプ、メタルハライドランプなどの
HIDランプ器具
●断熱材施工器具[SB、SGI、SG形表示器具]
(適合表示器具を除く)(EFA15/12-Rの場合)
●下面カバー付断熱材施工器具[SB、SGI、SG形表示器具]
(適合表示器具は除く)
以下の場所で絶対に使用しないでください
●水滴などがかかる場所
●直流電源
このほか使用器具の種類によって寸法的、熱的、その他の状況により使用できない場合があります。
※各商品のパッケージ(外箱)にも「お買い求めの前に」という注意書きがあります。買う前にぜひ一度目を通してみてください。
■KOIZUMIへのメールで問い合わせ(メーカーより電話にて回答)
Q1:指定電球が60Wと書かれている照明に、40Wを入れてはいけないのか?
Q2:指定電球が白熱球と書かれている照明に、電球型蛍光灯を入れてはいけないのか?
A1:指定が60Wの場合、60Wまでの電球という意味。低くする分には大丈夫
A2:対応外の照明に電球型蛍光灯をつけてしまうのは、蛍光灯からの放熱の影響で電球の寿命も短くなり、照明器具自体の故障などにつながる為、安全上お勧めできない。
電球型蛍光灯の使用が可能と記載されている商品については、全て商品テストをした結果、これなら安全という数値が出た物のみ。これ以外の使用については保証できない。
安全に長く使ってもらう為には、使用制限を守って使って欲しい。
■結論
電球型蛍光灯に対応してない照明器具の場合、照明の構造によっては蛍光灯からの熱がこもりやすくなり、蛍光灯内臓のインバーターに支障が出る恐れがあります。 節約を考えてせっかく電球型蛍光灯に変えても、使い方次第では初期投資の元が取れない場合があるのです。
もちろん安全面から見ても、発煙などの恐れがあるので危険です。
実際に使ってみたけど大丈夫だった。という方も多いと思いますが、照明のデザインによって、また選んだ光のタイプ(白熱球色、青白い蛍光灯色など)によっても放熱が変わってくるので、安易にだったら我家も大丈夫!とは言えません。
自分の家の照明計画ではあまり深く考えずにいましたが、一応後から電球型蛍光灯にしてもいいなと思う場所には対応した照明を選んでいました。
今回の素朴な疑問を調べることで、私の勉強不足を思い知らされましたが、自己流の使い方で照明器具が壊れてしまったり、電球の寿命が短くなってしまったりしてしまうのはいやだなぁと感じました。
「メーカーが大袈裟に言っているだけ?」
そうかもしれないけれど、やっぱり器具を安全に使って節約ができるのが1番!ということで、安全に節約という面から考えた我家の電気代の節約プランは以下の通り。
■場所によってワット数を変更
家に遊びに来た両親から「こんなに明るくなくてもいいんじゃない?」という指摘がありました。(廊下やトイレ、脱衣所など)当初は必要照度を考えて照明計画を立てましたが、実際の生活の中で「そんなに明るくなくても大丈夫」という場所も出てきたのです。
私達の年齢よりもっと多くの明るさを必要とする両親世代でも「大丈夫」というので、まずはその場所のワット数を減らしてみました。
-- 1階トイレ(主に夜間使用) 白熱球:60W → 白熱球:25W
-- 1階脱衣所 白熱球:60W → 白熱球:40W
-- 1階洗面所(鏡の上2箇所) 白熱球:60W → 白熱球:40W
-- 1階廊下(2箇所) 白熱球:60W → 白熱球:40W
-- 主寝室(4箇所) 白熱球:60W → 白熱球:40W
-- 階段のブラケット(2箇所) 白熱球:60W → 白熱球:40W
リビングの照明(ダウンライト4箇所と主照明のシーリングファン3灯タイプ)には調光器具がついているので、電球を替えなくても、必要な時に必要な分だけの明るさを確保できるようになっています。シーリングファンの3灯だけは後々「調光可能な電球型蛍光灯」に替えようと思っていますが、今のところ白熱球60Wを使用中です。
でも、対応か非対応か分からない照明器具もあるのです。
旧住まい時代から使っていたシーリングファン(オーデリック社製・品番不明)がどっちだか不明です。確か購入は2000年だと思うんですけど…。
でもどうしてダメと言われているのか?を元に考えてみると、開放型のシャンデリアであれば放熱を妨げる要因も少ないので大丈夫かなと思っています。ですがあくまでもこれは自己責任という事になるでしょうけれど…。
メーカーや品番がわかるのであれば、メーカーに問合せて確認するのも1つの手段です。
これから家を建てるご予定のある方は、照明選びの段階でこんな事も考慮して照明を選んでみてはいかがでしょうか?上手にプランニングすれば初期投資は高くなりますが、ランニングコストは少なくなります。
今後、将来的に期待するのはLED。これは長寿命・低電気代で大変すごいものなのですが、まだまだ住宅照明用の電球としては開発途中といったところです。今はフットライトや常夜灯などサブ照明的なものばかり…
今後の開発に期待したいですね。
-- 参考リンク
■白熱灯の電球用に作られた照明器具に、省エネの蛍光灯ボールを付けると危険でしょうか。販売店にたずねると「保証はできない」と言われたのですが、実際のところどうなのか、だめな根拠、だめじゃない根拠が分かるページを教えてください。あるいは体験談を教えてください。
人力検索はてな より
- 関連記事
-
- 住民税の住宅ローン控除 (2008/02/05)
- エコキュートのその後 (2006/04/05)
- 電気代節約への道 その2 (2006/02/21)
- 電気代節約への道 その1 (2006/02/19)
- 空調の気になる冷たい微風 (2006/02/12)